筋膜とは
筋膜とは全ての筋肉・骨・血管・神経を包み込んでいる薄い膜で、それらの筋膜は一定の法則に従い連結し合い3次元の立体的なバランスを保っています。この筋膜が身体全体をウェットスースのように包み込んでおり頭から足先まで全ての筋肉や骨、血管などをつなげているのです。(下のイラストは分かり易いように顔は塗っておりませんが顔も筋膜で覆われています。)
筋膜があることで筋肉や内臓を正しい形で正しい位置に留めたり、筋肉同士の摩擦を防止し、動きを円滑にさせています。そのため「第2の骨格」と呼ばれているのです。
筋膜はコラーゲンやエラスチンのたんぱく質と水分で構成され、蜘蛛の巣状に縦横斜めとさまざまな方向から織り合っており、本来は収縮性・柔軟性がありますが、筋膜に機能障害が起こる(身体の一部に集中的な負荷がかかる)とコラーゲンとエラスチンが寄り集まり水分を失い柔軟性のない筋膜線維となり着ているウェットスーツを一部分から引っ張られるような窮屈な状態になります。筋膜のネットワークを介し離れた部位の機能に影響を及ぼしてしまい全身の歪み、偏頭痛、肩こり、疲労感、不眠、肥満、便秘など不調につながります。
最近では、日本成人病学会学術集会で筋膜と糖尿病の関係性が発表されています。

 

筋膜異常が起こる原因
◎長時間の同じ姿勢
  デスクワークや読書、スマホの長時間利用など
  1時間以上同じ様な姿勢が続くと一晩眠っただけでは疲労が回復しきれないというデータもあります。
◎決まった筋肉しか使わない動きをする
  立ち仕事、農作業など動きがあっても同じ筋肉を使い続けていることもあります。
◎ストレス
◎運動不足
◎睡眠不足、睡眠質の低下
◎血流不良